スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

僕とサービス業。③

 ええと、前回、僭越ながら『飲食業などのサービス業の人からいわれもなく邪険に扱われる男』として僕自身を紹介させてもらいましたが、今回はその続編です。

 僕の住んでいる駅は何度もいうように、な~んにもない駅で、よく言えば閑静な、悪く言うと、場末の、と言った形容詞が似合う駅です。駅の近くもあんまり栄えてなくて普段は静かなもんです。
 もっとも最近は、どっかの違う都道府県から立候補して小選挙区で落選したのに、比例で当選したちょっと有名な若い現役の衆議院議員が、何を思ったか、所属政党を飛び出して僕の住む選挙区から立候補することを表明して(僕んところの選挙区は某大物、それも『超』がつく、といってもいい人が君臨しているので、なんでわざわざこんなところに飛びこんできたのか、全然解せませんけど。)盛んに、朝、演説をしてるので、
 -『朝立ち』ってやつですね。ええと、説明の必要はないかとは思いますが、彼がJR東大立目駅で盛んにやっている『朝立ち』は飽くまでも、そして、徹頭徹尾『政治家的方面の朝立ち』であって『生理的現象方面』のほうではありません。念の為。いかな若さを強調したい衆議院議員といえども毎朝、駅で『生理的現象方面』のそれを披露していては、彼が選良の心を捕まえる前に、大立目警察に彼自身が捕まってしまいますから。話がそれて、特に女性読者のみなさん、ごめんなさい。-、
 そういう朝は、多少普段と趣きを異にして賑やかではありますが。

 閑話休題、そんな寂しい駅ですが、それでも一応人の往来はあるので、それを頼んでか、ハンバーガーのチェーン店が2軒だけあります。今回は、そのうちの1軒での話しです。

 そもそも『ファストフードのチェーン店』といえば接客の仕方である意味他店と差別化を図ろうとするくらい、サービスには気を遣っている、というのが(多少、マニュアル化が過ぎるゆえの慇懃無礼さ、は払拭できませんけど。)僕の持っている印象です。そういう印象には賛同される方も多いと思います。ところが、そこが『サービス業の人からいわれもなく邪険に扱われる男』だけあって、そういうところでも『う~ん、なんだかなあ』っていう目にあっちゃうんです。今でもたまにその店は利用していますが、どうも、ちと相性が悪いんですよね。それも、店員とではなくて、本来なら接客を範として示すはずの、そこの店長、-いちいち注意してみているわけではないので、現在もその方が店長をやっているのかどうかは定かではないんですけど。見た目は『ドリカム』のベースギターを弾いてる人、に似てます。ということはダチョウ倶楽部の肥後さんにも似ている、わけです。-、に『やられちゃう』んです。
 ことの前後はうろ覚えなんですけど、ひとつ、ひどい扱いを受けたのは電話で、でした。
 この店はあらかじめ電話でオーダーをしておいて、後からそれをテイクアウトのために取りにいく、というサービスをされています。
 ある日、僕は初めてそのサービスを利用しました。僕が電話をした際には、アルバイトと思しき女性が電話口で丁寧に、澱み無く(無さ過ぎるくらいに)対応してくれました。
 「あの、後でとりに行くのでテイクアウト用に注文したいんですけど。」
 「ありがとうございます!ご注文をお願い致します!」
 「ええと、フィッシュバーガーを二つと、ポテトフライをひとつと、オニオンフライを二つと・・」
 と僕が言い終わると、女性はテキパキとその内容を復唱してくれました。その後、僕が、
 「いくらになりますか?」
 と尋ねたんです。
 この質問、おかしいですか?なぜって、僕はこの店への電話発注は初めてだったんですけど、だいたいピザだの寿司だのの宅配を頼むと、最後に、
 「いくらいくらになります。」
 って大抵言われます。あれは、客側に用意する代金をあらかじめ教えてあげます、っていう『サービス』と、『できれば、お釣りなしなんかで用意してくれたらありがたいんだけどなあ。』という宅配側のそれとない行間を読んでほしいな、という要望、の両方を同時に満たす行為なんだろうな、と僕はいつも思っていました。だから、そのときも何気なく『できればお釣りなし、で取りに行けちゃうかもよん』という好意半分で聞いたつもりなんです。
 ところが、この単純で常識的な質問(と僕は今でも思っています。)がどうもその店の接客マニュアルにはなかったらしく、それまで立て板に水の如く澱みなく対応してくれていた女性が、
 「え?・・あ・・、少々お待ちください。」
 と言うと、なんと受話器をおいて、保留にもせずに電話口からどっかへ行ってしまいました。あれ、俺なんか難しいこと聞いたかなあ、と思っていたら、
 「あの店長、電話発注のお客様が・・・」
 と微かに聞こえる女性の声に対して、突然ものすごく大きなはっきりとした声で彼女に返答をする肥後店長の声が受話器越しに聞こえてきました。すなわち肥後店長はこう言ったのです。

 「はあん?いくらだあ?なんだよ、そらっ!まったく、この糞忙しいのによお!」

 え、何それ?・・・。すでに受話器を片手に、図らずも店側の趣旨を理解してしまったものの、その乱暴な言葉遣いに呆然としている僕に、ばたばたと電話口に誰かが近づいてくる音のあと、肥後店長自身が、受話器を取り、先ほどの自分の発言が聞かれているとも知らずに、同じ内容のことを、しかし言葉を変えて慇懃無礼に答えてくれました。
 「お電話変わりました!お客様、たいへん、申し訳ありませんが、ただいまレジを開けられない状態ですので、ご来店の際でのお会計でお願いしたいんですどね。」
 ・・・・そんなことは、さっきのあんたの発言でわかってますけど。
 要は、その店は電話で先に発注するシステムはあるけど、その際、いちいち値段を教えるというマニュアルはない、ということだったんですね。
 ほう、左様か。でも邪魔者扱いすることはなかろう・・・。僕は、なんだか自分が悪いことをしてしまったような気分に、少しだけなり、しかし一方、大いに釈然としないままながらも、結局はおとなしく、電話を切って、あとで商品をとりに行きました。

 もうひとつは、-『サービス業の人からいわれもなく邪険に扱われる男』と自称するからには一回では済まないんであります。-、この同じ店にさい君とふたりで行ったときのことです。
 そのときは、僕らは、普通に注文をして、それで女性の店員が接客してくれて、特につつがなく『店内でお召し上がり』をしておりました。
 途中、日本人としては辛いものが決して苦手なほうではない僕をして、一口で汗が吹き出るくらいに、なんでもかんでも、辛い辛い香辛料をかけて食べる南半球からやってきたモンゴロイド、のさい君が、
 「ちょっと、辛さがたりない。この店、私の国のアレみたいな香辛料ないのかな?」
 とぶつぶつ言い始めました。
 「いや、こういうチェーン店にはそういうオプショナルなものは置いてないでありましょう。」
 と僕は言ったんですけど、さい君曰く、
 「いや、私の国では、マクドナルドにもケンタッキーにもウェンディーズにもあの香辛料がある。」
 「いや、だからそれはそうしないと客が来ないから、各社があんたの国の人たちの嗜好に特に対応している、というレアケースであると思いますぞ。」
 「でも、聞いてみようよ。私の国のアレとおんなじものはないだろうけど、チリソースくらいあるかもよ。」
 しょうがないなあ、と、これは要は日本語ができないさい君に変わってケイタあなた聞いてきなさいってことだな、と僕がどうせあるわけないけど、と重い腰をあげようとしたら、珍しくさい君が、
 「私が聞く。いつもケイタに頼ってたらこの国で生活できないから。たまには私が自分で聞く。」
 と言い出しました。
 「へ・・・、そらいいけど、あんた何語で聞くのであろう、ですか?」
 「英語!このくらいの英語なら相手もわかってくれるはず!」
 と、さい君いやに意気込んでカウンターの女性のところへ向かいました。
 僕は、さい君のその敢闘精神を尊重しつつも、会話が成り立たなくなるかも、と思い、一緒にカウンタ-に行き、さい君の隣に、しかし、木偶の坊かの如くぼーっと黙って突っ立っていました。
 「Excuse me,aah,do you have chili sauce?」
 と『自分の旦那を含めて日本人おおよその英会話力』をすでに把握しているさい君はゆっくり聞きました(ええと、『おい、その場合はむしろCan I have chili sauce?というべきじゃないのか』とかいう細かいご指摘はご勘弁ください。さい君なりの腐心の結果ですので。)。僕は先ほども言ったように、どうせ無いのになあ、と思いながらも、さい君のすぐ横で、事態を静観しています。
 果たして、カウンターにいた女性は、さい君の言わんとしていることは理解できたようですが、その趣旨がマニュアル外のことだったようで、そして、そのことに動揺を隠し切れず、
 「え?あ、少々お待ちください。」
 と言うと、ちょうどたまたま彼女の左斜め背後、僕らからみたらカウンターを挟んで右斜め前1メートルほどの位置ですね、で僕らに背中を向けて何やら作業をしていた、肥後店長に、
 「あの、てんちょう、チリ・・・」
 と伺いをたてました。
 すると、肥後店長は、さすが店長、作業をしながらも会話は耳に入っていたらしく、しかし、僕らにはもちろん、カウンターの女性にすら殆ど顔を向けずに、かつ、作業の手を休めずに、女性がまだ質問を言い終わらないのに、そうですね、『あの、てんちょう、チリ・・・』の『てん』と『ちょう』の間くらいですばやく反応し、たいへん大きな声でこう言いました。

 「ねえよっ!そんなもんっ!」

 ・・・ほう、左様か、『そんなもん、ねえ』のか・・・。
 ほんの1メートルという至近距離で斯様な大声でご挨拶な返答を喰らった僕は、あ、これは、僕らが結婚してからよく遭遇する(非常にしばしば)日本人特有の『外人だけどモンゴロイドだと蔑視する』という差別ってやつだな、と咄嗟に思いました。おそらく肥後店長はあんなに大きな声で言ったところをみると、さい君の真横で無言でぼーっと立っている僕のことも『日本語を解さないどこぞのモンゴロイド系外人』と錯誤したんでしょう。これが英語で尋ねた人が、そうですね、ブリトニー・スピアーズみたいな金髪碧眼の大柄な白人だったら、たぶん違った対応になったと思うんです。もっとも、ブリトニー・スピアーズが僕の伴侶になってくれるわけはないです。まあ、是非はともかくとして(あんまり頻繁にこの手の差別に会うのでいちいち立腹したり、抗議したりしてらんないんです。)、いつもの日本人社会のあれだからしょうがねえか、とそのときの僕は思いました。

 でも、そういう『よく日本人がモンゴロイド系外国人にしがちな態度』を差し引いても、ドリカム・肥後店長と僕、はやっぱり相性悪いですよね?
 ま、『『飲食業などのサービス業の人からいわれもなく邪険に扱われる男』、面目躍如、といったところですな。

===終わり===
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

追伸

追伸 ご参考までに、前回の「勉強しろよ!」のラーメン屋と「ねえよ、そんなもん!」のハンバーガー屋との距離は、歩いても走っても50メートルくらいです。運が良ければ(悪ければ、かな?)「店側に罵倒される」経験をはしごですますです。はい。

いや、まあ・・

丸山様コメントありがとうございます!いや、まあ、相手がひどい人というか、こちらが邪険に扱われやすい星の元に生まれてしまった、かつ、実はしつこく覚えている、ということかな・・・と。まあ、こうやって皆さんにささやかながらも話題を提供できたので、肥後店長としても僕を邪険に扱った甲斐が、あ、違うか、僕が邪険に扱われた甲斐もあった、ということでしょう。家庭円満、年功序列、ブログ更新、世界平和の実現、という難題達成のためにはいちいち噴火しているのももったいないですからね。緑慧太

ひどいやつですね
ドリカムまで、ちょっとやなかんじ

です
プロフィール

緑 慧太

Author:緑 慧太
好きな言葉:『終身雇用』
座右の銘 :『負けるが勝ち』

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
フリーエリア
にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
にほんブログ村
フリーエリア
フリーエリア

人気ブログランキングへ
検索フォーム
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。