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東京タワー。

 いつもそのように心がけてはいるつもりなんですけど、今回は特に品の悪い文章にならないように気をつけて書きますので、そういう筆者の腐心を斟酌していただいて、嫌悪感など抱かないようにお願いします。
 特に女性の方におかれては、寛容に受け止めていただければ、と思います。

 いきなりですが、我が家では男性生殖器のことをさい君の母国語で『象』と呼んでいます。これは下品な言葉が家庭内で横行しないよう似た形状のものに比喩してるからなんですが、先日、兄夫婦とその子供たち―我が子の従兄弟達です。-と食事しているときに、従兄弟のひとり(中学一年生です)が僕の息子(8歳です)に突然、
 「ねえ、フジのお母さんの国の言葉でちんちんて
  何ていうの?」
 と聞きました。男というのは年齢を問わずこの手の話が好きですね。すると、愚息は、タン塩なんぞ食べながらつまらなそうに、さい君の母国語で、『ぞう。』と即答していました。どうも彼は比喩じゃなくて本当にそうだと思いこんでいるみたいです。
 ま、そのうちわかるからいいでしょう。

 同じく、象さんが屹立した状態を、―(別に息子が性的にませている、とかいうことではなくて、ええと、そこは子供とはいえ男性ですから、朝寝起きに彼の象さんが固くなって、その背筋をこれ以上できない、というくらい、ぴんっと張ったり、は、するわけです。俗に言う『朝立ち』って奴ですね。あ、そうそう、僕は最近あるまじめな文献を読んでいて驚愕したんですけど、注:本当にまじめな書きものです!、女性器の陰核 ―xxトリスですね― は男子生殖器の退化したものとされていて、およそ男子生殖器の持つ機能はたいてい保有しているそうで、なんと朝に固まって背筋を伸ばす現象もあるんだそうです!僕はこの事実をその『まじめな文献』で読んで知ったとき、驚きのあまり体がのけぞって-いや、この場合は比喩ではなく、僕の上半身が本当にのけぞった、のであって、象さんがのけぞったのかな?などという深読みや、あらぬ想像をたくましくされることは不要です。- しまいました。驚きでしょ?
 でも、僕の感性に言わせると女性の陰核が男性の象さんが退化したもの、というのはちょっと解せないです。なぜって、女性の場合は、排泄するところ、生殖器、とちゃんと係りがわかれているのに、男性は排泄も生殖も同じ象さんが、兼任しているわけです。象さんA排泄担当(兼生殖担当)って、田村課長(兼部長代理)みたいで、状況に応じて肩書きを玉虫色に使い分けて責任をのがれてますって感じで、なんだか真面目さにかけます。機能ごとに役割分担が分かれていているほうがより難易度の高い形態で、進化的に高位だと思うんです。男性の場合の、生殖も排泄も同じ象さんが担当です、ってなんだか、がさつで、投げやりで、いい加減で、そもそも、ばっちい、じゃないですか。だから・・いや、ちょっと本題から外れ過ぎたのでこの辺でやめておきます。)―『東京タワー』と読んでいます。誰が言い始めたのか定かではないんですけど、我が家の中では象さんが屹立した状態を表す言葉として完全に定着しちゃってます。

 つい、数週間まえのことです。僕が布団に寝転がってひとりでテレビを見ていたら、息子が部屋にはいってきました。そして、たいそう得意気な顔でこう言いました。
 「パパ!フジね、フジのぞうにぜんぜん触れないで、
  とうきょうタワーできるよ!」
 「へ?」
 僕が大いに困惑しているうちに、すでに息子は下半身を完全に露出し、布団の上に仰向けに大の字に寝転がって、うん、と股を開いて、彼の象さんを僕の眼前数センチに近づけてきました。何事ならんとまだ呆然とする僕もものかわ、息子はその体制で天井を睨めつけて、なにやら無言で気合いをいれています。
 するとどうでしょう!彼の若象がむくむくとそそり立ち始めました。その様子をなにかに例えるのなら、NHKの子供向けの理科の番組で、ある花の種を蒔いておいて土だけの状態から芽が出て開花するまでの様子を、長時間にわたり定点観測で撮影し、それを早送りにして実際の成長を数分で見せる、あの状態にそっくりです。僕はいろんな感情が入り混じって思わず、
 「おお!」
 と唸ってしまいました。
 と、しかし、僕が『おお』と唸ったと同時にすぐに若象は、今度は画像の倍速の巻き戻しみたいにしゅるしゅると萎えてしまいました。息子の念力は長時間は維持できない、と見えます。
 すると、僕の唸り声を、己が象さんの屹立を維持できなかったことへの批判と勘違いした息子は、一旦体を起こして僕の顔を見て、
 「ちがう!ちがう!ほんとはもっと長く、とうきょう
  タワーできるの!もう一回やるから見てて!」
 と頼みもしないことを口走り、再び大の字になってあやしげなエネルギーを彼の象さんに集中しはじめました。果たして、若象は再び充血を開始し、そそり立ちました。息子はその体制のまんまむくりと起き上がり、しゃがみ込んで、自分の象さんと僕に忙しく交互に顔をむけながら、
 「ね?すごいでしょ?」
 と、得意満面の笑みで自慢しています。

 たいへん複雑な心境です。

 ・・こいつこんなことを自慢するなんて大丈夫だろうか?

 ・・一体8歳の彼が、どういう内容を念じて東京タワーを
   健立できたのだろう・・・・。

 ・・すでに自家薬籠中のものとして、この芸当を自慢しに
   くる、ということはその陰には『練習』や『トライアル
   ・アンド・エラー』があったはず。はて、いつ、どこで、
   練習したんだろう・・。

 ・・男って本当に馬鹿だよなあ。・・ん?待てよ、かく言う
   俺も学生のとき、いや社会人になってもしばらくは全裸
   で踊る、だけじゃなくていかにも楽しく歌いながら踊る、
   というオプショナルなテクニックを加える努力によって、
   他人にはできないすごいことを成し遂げている、と真剣
   に思い込んでいたぞ・・。息子のこの『芸』を俺の学生
   時代の鹿馬鹿しい裸踊りを知っている知人達に見せたら
   『さすが、みどりの子供!』とかいって大ウケしそうで
   ある。あの頃は宴会芸だけは他人に負けてはいかんっ、
   て真剣に思ってたもんなあ・・阿呆の一言に尽きる。
    でも、こういう馬鹿馬鹿しくて一銭の得にならないこ
   とを自慢するっていうのも、さすが我が子って感じで、
   なんだか悪くはないような気も・・。

 ・・あれ?でも、勝ち負けと言う意味では、簡単に感心
   したりせずに、ここは父親の威厳を保つために『パパ
   だって象さんに触れないで東京タワーできるぞ、ほら!』
   (できるのか?)ってやってみせるべきでは・・・

 と、複雑な心境が、いつのまにやら、男として負けてはおれん、と訳のわからない思考に辿りついて、すんでのところで、息子に張り合って、ふたりで露出した下半身を全開して対峙し、布団のうえに仰向けになって念じて『東京タワー建立合戦』に専心する、などというおぞましい光景になるところでした。

 僕にそれを思いとどまらせたのは、大人の男性が例え屋内であろうとも、下半身を露出して自分の象さんに念力を送る、という光景を想像してそのあまりのグロテスクさに、我ながら気持ちが悪くなったからです。しかもそういう形での『若象VS初老象』をさい君に目撃されでもしたら、息子はともかく、僕の家象としての股間、じゃなくて、家長としての沽券、に関わること間違いないじゃありませんか。

 いやいや、くわばら、くわばら。危うく学生時代の、お間抜けな価値観で息子と張り合うところでした。
 負けず嫌いは結構、しかし、その発揮する機会をわきまえる、のが大人でというものです。象さん建立で息子に勝負を挑む、なんて、年齢を考えると今の僕には不毛のひとことにつきますよね。

 それにしても本当に女性も覚醒時に東京タワー・・・まあ、このへんにしとくのが大人ですよね。興味のある方は(『学術的な興味』です!)真面目な資料で研究してみてください。
===終わり===
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緑 慧太

Author:緑 慧太
好きな言葉:『終身雇用』
座右の銘 :『負けるが勝ち』

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