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みぢかえない事実。①

 くうううわあははは!世界で15人(推定、たぶん誤差は前後2,3人)の『普段法螺など全く言いそうもない身近な人間が真剣に主張する、ありえない話』略して『みぢかえない話』ファンのみなさん、油断してたでしょう!『みぢかえない話』はそう簡単には絶滅しないのであります。
 そして、地球で18人(推定、たぶん誤差は5,6人)の『みぢかえない話なんて・・別に』とか、『そもそもみぢかえない話って何?』と思っているみなさん(この種の方が2,3人おられると思われたので、誤差は少し多めに見ておきました。)、面倒なものに出会ってしまいましたな。(でもそういう方は、10年3月27日みぢかえない話①、4月17日みぢかえない話②、5月23日みぢかえない話③、11月3日みぢかえない話④、11年1月8日みぢかえる父まずまさ、を再読してから読んでいただければ、とりあえず、話にはついていけます。なんだそら、そんなの別にいいや、こっちの勝手だろって、本編だけ読んでいただくのも大歓迎です。つまるところ、全然『入り組んだシリーズ』ではないからであります。)

 つい最近、まっっことに不本意ながら、父親みどりまずかさ、と頻繁に電話で話しをしなければいけない日々が続きました。かずまさは、何度も説明しているように、元サラリーマンとはとても思えないくらいコミュニケーション能力に欠陥を抱えている男です。家庭生活もそうですけど、

(家庭生活についても、この男はよく家族に見放されなかったなあ、と感心してしまいます。この話は-秘密ですよ、絶対に!-本旨と違うので、ここでは軽く触れておくにとどめておきますが、僕の母親、つまりかずまさの妻ですね、彼女が、僕とふたりになったときに何回か真顔で言ったことのある『お兄ちゃんの結婚相手についての最大の心配ごと』は、いいですか、秘密ですよ、なんと、
 「もし、お兄ちゃんがお父さんが拵えた
  婚外子と恋愛に落ちて、その子と結婚
  したい、って連れてきたら、どうしよ
  うかと思って、お母さんドキドキしてね。」
だそうです・・・。それを聞いた僕が、いろんな意味で複雑な表情で黙っていたら、その反応のどこをどう勘違いしたのか母親は、
 「ほら、違うのよ、血が繋がってると妙に
  合ったりするじゃない?それが、この人
  とは兄弟だから、とか、いとこだから、だ、
  とかわかってればいいけど、それを知らな
  いで出会ったりすると『運命的な出会い』
  かなんかと勘違いするかもしれないでしょ?
  それで、恋に落ちちゃうわけよ。もうお母
  さんどきどきしてねえ。」
・・・。いや、あのそんな方面に想像をたくましくして心配する前に、父親が『家族に秘密で婚外子を拵えておること』を前提と見做してしまってるのって・・・、そこは『どうしようかと』思わなくていいのか、母よ・・。
 秘密ですよ!)
 
よく、社会生活を全うできたなあ、と思うくらいコミュニケーション能力に欠けてます。これまで僕の書いてきたものを辛抱強く読んできてくれた方の中には、もうだいたいかずまさ像ができあがってるかとも思うんですけど、簡単にいうと、
 *人の話しを最後まで聞かない。
 *声が馬鹿でかい。
 *一方的に話題を変える。
っていうところがおおまかな欠点ですね。おおまかですが、この三つで充分『あまり会話を交わしたくない人』の条件は満たしてます。以前にも書いたけど思考がたぶん『天動説』なんです、きっと。ご参考までに、本人曰く『ずっと営業だった』らしいです。

 先週の金曜日も仕事中昼前に僕の携帯に電話がかかってきて、電話番号表示がかずまさだったので、驚いてすぐとりました。驚くじゃないですか。あきらかに勤務時間中に父親からいきなり電話があったりしたら。そしたら、
 「おい!」
 「・・な、なに?」
 「あのな、『はなをそえる』って言うだろ?」
 「・・へ?」
 「だから!」
 もう怒ってます。このあたりが天動説男の真骨頂です。
 「誰それが来てくれたおかげで『会合に、はながそえら
  れた』とかっていうじゃないか!ええ!」
 「う、うう。」
 意図がわからずろくな返事もできず唸るだけの僕です。かずまさはかまわず続けます。
 「その場合の漢字はフラワーの花か、華やかのほう
  か、どっちだ!おう?」
 こういうとき、僕の正しい返事のひとつは、
 「用事ってそれだけ?辞書は見たの?」
 だと思うんです。でもそれは相手が常人の場合であって、かずまさを相手にした場合、そんなことを言ったら、やおら逆上して時間の無駄になることは経験則上必至です。だから、僕は、脳内で一回深呼吸したあと、
 「ちょっと調べないとわかんないな。」
 と答えました。すると果たしてかずまさは、
 「お、そうか。」
 言うなり、ガチャン、と切ってしまいました。
 こういうとき、僕のような立場に立ったひとの正しい行動のひとつは『すぐに仕事に戻る』だと思います。でもそれは相手が地動説を理解している常識ある今世紀の社会人の場合です。実はかずまさは、こういうとき、僕がすでに、かずまさのために仕事を投げ捨てて、彼の疑問を調べ始めているはずだ、と思っているわけです。それで、僕がネットで調べて-なんと今回はかずまさのお陰で勉強になりました。どっちでもいいそうです。―パソコンを見ながら電話をしました。
 「おお、なんだ、わざわざ調べてくれたのか
  すまんな。」
 なあんてことは、かずまさに限って間違っても言いません。
 「あのね。」
 「おう。」
 と当然のように泰然自若として構えています。
 「どっちでもいいんだって。」
 「ほう・・そうか。」
 「実際に植物の花による場合は特にフラワーの
  ほうの『花』を使うが、基本的にはどっちでも
  いいらしいよ。たとえば『だれそれさんがきた 
  ことで』っていうときなんかはフラワーの花で
  も『華やか』の華でもいいんだって、さ。」
 「おう、わかった。」
 ガチャン。用が済んだら即切っちゃうんであります。
 僕の隣の席でこの会話の一部始終を聞いていた女性が、
 「みどりさんのおとうさんって、サラリーマン
  じゃないの?」
 って、おそるおそるながら正鵠をずばりと射る質問をしてきました。そらそうですよね。サラリーマンの経験があったら、普通、職場に電話してきて藪から棒にこんな電話しないです。僕は、恥ずかしい気持ちを抑えながら、
 「いえ、元サラリーマンなんです。変な人でしょ?」
 と言いました。彼女はそれについては直接応答はしませんでしたが、
 「びっくりするわよね、仕事中におとうさんから
  電話があったら。」
 って、言外に変人であることを肯定してました。

 そんなわけで、僕は会って話すときも会話を成立させることに苦労するので、父親と電話でコミュニケーションをすんなり為すことは半ば諦めていました。
 それと、かずまさは機械にも弱いです。切れた電球のたまひとつ変えられません。そのくせ大物ぶるので、パソコンなんかノートブック型じゃなくてデスクトップ型の高そうなのを買って何カ月も触ってません。携帯電話ももちろん、電話機能しか使いません。電話番号登録も当然できません。だから、必要な、即ち僕とか僕のさい君とか兄とか母親の電話番号だけは、さい君がかわりに登録してあげています。
 しかし、冒頭に述べたように、ある事情からつい最近、まっっことに不本意ながら、父親みどりまずかさ、と頻繁に、それもお互いの携帯電話で話しをしなければいけない日々が続きました。

 そんなある日、いつものように用事あり、僕が携帯から、かずまさの携帯に電話をしました。
 「はい。」
 「いま、どこね?」
 引っ越しが多かったせいで、僕が父や母と会話するときはたまにどこのだかわかんない方言が出てきちゃったりします。すると、予想外なことにものすごい怒気を含んだ真剣な声でかずまさに、
 「誰だっ!」
 と一喝されました。なんだ、なんだ、この男、てめえの息子に向かって随分なごあいさつじゃねえか、とさすがの僕も予期しない反応に憮然としました。誰だっ!じゃねえだろう、電話番号表示を見りゃわかんだろうが・・。
 「はん?けいただけど。」
 「おう・・おまえか、いや、まいっちゃったよ。」
 いつものように僕の聞いていることには返答してくれません。
 「けいた、おまえ知ってたか?」
 「は?」
 「あれはな、洗っちゃいけねえんだぞ。」
 「へ?」
 だから、俺が用があって電話してるんだけどなあ。
 「いや、まいった。ちょっと時間が余ったからよ、
  洗ったんだよ。」
 「え?」
 「いや、ふと携帯を見たら随分きたねえな、と思ってな、」
 「え?洗ったって・・?」
 「そしたら、おまえ、使えなくなっちまってよ、」
 「いや、その携帯電話を洗ったの?」
 今の携帯は多少の防水機能くらいあるかもしれないけど、洗うことは前提になんかなってないんじゃ・・。
 「おう、あんまり汚れてたしな。石鹸もつけて
  ゴシゴシ洗ったわけよ。」
 「!!せっけんんんんっ?」
 「そしたら、おまえ、うんともすんとも言わなく
  なっちまってよ。」
 「・・・」
 「それで、いまユウ【僕のさい君ですね。】に
  どこに行けばいいか教えてもらってイト―ヨ―カ
  ド―に行って携帯を変えてきてもらったばっかり
  なんだよ。いや、まいった。おまえ知ってたか?
  携帯っていうのはな洗うと・・」
 「そんな人いないよ。お父さん。」
 「そうか。お前は、携帯を洗ってはいかんという
  ことは知ってたのか。俺はしらねえもんだから
  せっけんをつけてゴシゴシ、とだなあ。」
 「馬鹿だねえ。」
 今世紀の人間のやることか。
 普段は縦の物を横にもしないくせに『せっけんつけてゴシゴシ』って『妖怪小豆洗い』じゃあるまいし。
 「そしたら電話番号はそのままだけど、
  あれだ、登録はやり直しらしいから
  お前からの電話ってわかんなくってよ。」
 父親は、一度、自宅にかかってきた『オレオレ詐欺』を撃退した経験があったので、僕の電話にも『とりあえず防衛反応』を起こしてその結果が『誰だっ!』という暴言だったようです。
 あとで聞いたら、どうも病院だか市役所だか、とにかく『公共施設のトイレ』でこの蛮行を挙行したらしいんです。かずまさの性格・報告から想像するに、人目を憚ることなくけれんみもなく堂々と、専心ゴシゴシしていたと思われるので、目撃された人は『え・・えええっ??』と思われたに違いありません。まさに新種の妖怪『携帯電話洗い』とファースト・コンタクトされた思いだったのではないでしょうか?

 尚、以前にも書いたけど父親はコミュニケーション能力に欠陥が見られるのみならず、法螺吹きでもあります。けれども、今回はどうも事実らしいので(さすがのかずまさでもこんなに複雑な法螺は吹かないと思われます。法螺だとしても彼にとっていいことなんて無いですし。)『普段法螺など全く言いそうもない身近な人間が真剣に主張する、ありえない話』ではなく、今回は『普段法螺を言いそうな身近な人間が真剣に主張する、ありえない事実』ということで『みぢかえない話』からの派生シリーズということで、『みぢかえない事実』①としました。
 してはみたものの、別段定義づけするほどのことではないです。身も蓋もない、ってとこですかね。

 繰り返しますけど『母親の心配』は口外しないでください。
 父親の『新妖怪・携帯電話洗い』はどうでもいいです。
 けど、もし俺は目撃したぞ、という方がいたらご一報ください。

===終わり===
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緑 慧太

Author:緑 慧太
好きな言葉:『終身雇用』
座右の銘 :『負けるが勝ち』

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