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カプセルホテル

 先日、さい君が、ひとりでカプセルホテルに泊まってきました。

 ええと、なんでさい君がカプセルホテルなんかに泊まったのか、という理由はここでは関係ないことなので記しませんが(別に夫婦喧嘩の結果『実家に帰らせてもらいます!!』のかわりにプチ家出をなした、とか、そういうネガティブな理由からではありません。そういえば、彼女は外国人なので、簡単に『実家に帰らせてもらいます!』っていうのができないのは、ちょっと気の毒ではあります。なにしろ彼女の実家は南半球なので、気軽に帰るというわけにはいかないです。別の角度から言えば、実際喧嘩が原因で、さい君が飛行機に乗って南半球の実家まで帰ったりするような事態になったら、それは我が家にとっては、かなり重篤な事態、ということになります。・・・・閑話休題。)、ちょっとしたことからです。
 とにかくも、家から電車で1時間程度のところに、一泊しました。もちろん、さい君にとっては初めての経験です。
 僕は、彼女に頼まれて、いろいろとインターネットで検索した結果、当該のカプセルホテルを予約したんですけど、探す過程で、なかなか新鮮な感覚を得ました。それというのも、筆者も実はかなり以前に一回のみ利用したことがあるだけで、そのわずかな経験と自身が勝手に抱いているイメージと現実の隔離、に勝手に驚いた、と言ってしまえばそれまでですが、カプセルホテル業界もなかなか競争が激しいようで、ただ安くて気軽にとまれるというだけではなく、皆さんいろいろと差別化を図られているようだと分かったからです。例えば、『飛行機のファーストクラスをイメージした』という狭さを逆手にとった豪奢感が溢れるものだの、外国人観光客を強く意識したものだの、女性専用フロアのあるものだの、 多様化しています。僕は、さい君の要望を伺って、その中で、 女性専用フロアがあるカプセルホテルを予約しました。
 宿泊翌日、帰宅したさい君に、どうであったか?と、早速カプセルホテルの感想を聞きました。

 「隣からものすごく大きなおならがきこえた。」

 そういうことじゃくて!
 従業員が英語べらべらだった、とか、アメネティが充実していた、とか、十分熟睡できた、とか、普通ホテルについてと言えば、その類でしょう?だいたい、『隣の客のおならの音が大きかった。』というのは、ホテルの感想じゃないです。
 なんだこの女は、と思いながら、しかし、唐突とはいえ妙に雄弁な事実の報告に、僕は笑ってしまいました。

 どうなんでしょう?
 その女性(当然女性専用フロアなので、隣人も女性のはずです。)は、隣には聞こえないと踏んで、自分の家にいるような感覚で渾身の一発を放ったのか(ええと、一般に女性がご自宅でお一人のときに、音の制御から完全に自分を解き放っておならをされるのか?という点については、僕はあまり知悉していません。実際、どうなんだろう?)、それとも、聞こえたって構いやしない、旅の恥はかき捨てだ、と大放屁をつかまつったのか、或いは、その方も外国の方で(さい君は、観光地の近くに泊りました。)、そういう状況でおならを聞かれることにはあまり関知しない文化や価値観の持ち主だったのか、と僕はいろいろと思いを巡らしました。

 ところで、この一件から、実はかくいう筆者も一度だけのカプセルホテルの宿泊の時、似たような経験をしたことを思い出しました。

 いやあ、飲んだ、酔った、どれどれ、おお、なんだ結構快適じゃないか、さあ、寝よう寝ようと僕はカプセルの中で横になります。と、横を見ると壁に、5センチx10センチくらいの小さい嵌め込み画面があり『よい子は見てはいかん』映像が見られるじゃありませんか。早速『心身ともに本気で』鑑賞を始めたら、突然、僕のカプセルのカーテンが開きました。なにごとならん、と振り向くとそこには、さっきまで一緒に呑んでいて、今は、僕のカプセルのすぐ下いるはずの田淵くんがおりました(彼は下の部屋から梯子で登ってきたんです。) 。
 そして、あられもない姿、かつ、人様には見せられない体勢をしている筆者にむかい、
 「もっと音量下げなさいよ!!」
 (本当にこう言ったんです。田淵くんは会社の後輩なんですけど、一緒に過ごした時間が長すぎて、たまに斯様な年上に対してとは思えない口の利き方をします。) と叱りつけました。そして、それだけ言い放つと、カーテンをしめて梯子を降りて行きました・・・。
あまりと言えば、あまりのことながら、一瞬呆気に取られた後、僕は恥ずかしく思ったり、おこったりする以前に、いやあ、そうかそうか聞こえておったのか、これは失敬、と一人カーテンの閉じられたカプセル空間の中で、だはははは!と呵々大笑しました。

 というわけで、老婆心ながら申し上げますが、これからカプセルホテルに泊まる予定があって、且つそういうのを隣人に聞かれたらちょっと恥ずかしいわ、という方は、おならと、『よい子は見てはいかん』番組、の音量にはくれぐれもご留意下さい。
===終わり===
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緑 慧太

Author:緑 慧太
好きな言葉:『終身雇用』
座右の銘 :『負けるが勝ち』

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