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沼津。

 筆者は、その言動において極めて平凡な人間で(少し残念な告白です。)、人生の道程もまことに凡庸で、かつ、後ろ向きな意味で、先もだいたい見えちゃってます(著しく残念です。)。
 しかし、そういう僕をしても、『ふうん、生きているといろんなことがあるんだなあ』と思わしめることが、あります。そして、そういうことは、たいてい唐突に出現します。

 先日も、こういうことがありました。僕はキッチンにいるさい君に背中を向けて、リビングの机に座り、パソコンをいじってました。息子は、キッチンに、はす向かいになるような形で、リビングのソファでテレビを観ておりました。
筆者の人生によくありがちな光景です。想像してください。とてもこの状況から何か突飛なことが現れる、とは思えません。
 しかし、突然、ほんとうに突然です。それは現れました。
 「ええと・・・」
 キッチンのほうから、さい君の独り言なのか、誰かに話しかけているのか定かではない発言が聞こえてきました。僕も、息子も、ほとんどそれには反応しません。
 「ええと・・・」
 何か思いだそうとしてるみたいです。
 「ええと・・あれ・・・・」
 うう、最近、このパソコン立ち上がるまでに時間がかかりすぎるな、修理に出したほうがいいかな・・・。

 「そう、チンコジル」

 「!」
 「!」

 僕と息子ははじかれたように、キッチンの方を振り向きました。そこには、冷蔵庫のドアを開けながら、その発言とは程遠い柔和な表情で、夫と、息子に惜しげもなく微笑みを振りまくさい君の姿が・・・・。
 驚愕です。
 だって、『奥さんや母親に、チンコジルって言われること』って、『大抵の人の人生においては想定外』ですよね?僕も、息子もその例に漏れなかったからです。

 さて、ここで、僕は正直に告白しなければなりません。
 実は、さい君のこの言葉を聞いた刹那、咄嗟に僕の頭に浮かんだのは、
 「チ ンコジル」
 でもなく、
 「チン コジル」
 でもなく、紛うことなく、
 「チンコ ジル」
 だったということを。
 ばっちいですが、瞬間的にそういう言葉が浮かんだんです(年明けからすみません。でも本当なんです。)。

 これは、一体どういうことなんだろう。

 筆者の人生は、いつ、どこで、どう転んで『真っ昼間、家族団欒中に、自分の配偶者からチンコジルとニコニコしながらいわれる』というマイルストーンを経過するコースに入りこんだんだろうか・・・、不思議だ。
僕みたいな退屈な人間でも生きていると、本当に思いもかけないことに出会うんだな。チンコジル、チンコジル、ちんこじる・・・・・。
 いろんなものが錯綜し、結果、無言で呆然とする父親をよそに、息子が言いました。
 「ママはさ『ちんすこう』って言いたいんじゃないの?」
 なるほど、彼のほうが冷静です!
 さい君は日本生活がすでに十年以上経過しているとはいえ、いまだに日本語が不自由で、『今度なまずに行くんだよね?』と言ったりします(正解は、もちろん沼津です。沼津市関係者の皆さん、ごめんなさい。故意ではないです。)。

 ああ、そういうことか、ちんすこうね、よく聞く言い間違いで『ちんすこう』を『ちんこすう』(どこで区切るかは各々のご判断にお任せします。)っていうのも聞いたことがあるからな、と僕は息子の対応に感心して、黙ってさい君の対応を待ちます。
 「違う、違う、ジルよ、ジル!』
 と飽くまで『ジル』に拘泥する、さい君です。
 ふうむ、どうも、『チンコ ジル』と区切った僕の瞬間認知は間違っていなかったようで、『ジル』は確かに『汁』みたいです。じゃあ、その前の三文字は??
  
 ・・・・・その後も家族みんなで暫し議論を重ねた結果、さい君が言いたかったのは、『ちゃんこじる』だった、ということがようやく判明しました。
ううむ確かに、比べて見ると『殆ど正解』です。小さい『や』を飛ばしただけなので、外人の立場からしたら許容して欲しいところでしょうけど ・・・。
 なあんだ、そうか、ちゃんこじるか、でも『ちゃんこ』ならよく聞くけど、『ちゃんこじる』ってあんまり聞きなれない組み合わせの日本語だな、どこで覚えてきたんだろう?(ちゃんこ汁と、あと、そうだな、相撲関係者の皆さん、ごめんなさい。例によって他意はないです。)
 まあ、年が明けてるのに日本人を捕まえて、
 『ヨイオトシオ』
 なんて言うくらいの人だから、まだこれくらいの間違いはあるか・・・。
 
 あ、それから、『ちんすこう』関係者の方、ごめんなさい、他意はありません、いや、本当に。
 あと、『ちんこすう』方面(??)の皆さん、これまた別に他意はないです。

===終わり===
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緑 慧太

Author:緑 慧太
好きな言葉:『終身雇用』
座右の銘 :『負けるが勝ち』

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