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習い事。

 今回はあまり綺麗なお話ではないので(我ながら、そういう話が本当に多いな。)、お食事中にお読みになるのは避けてください。
 ただし、『読み終わったら、あることをしたくなる話』です。

 『果たせている』とは言い切れないので自戒も込めて言いますけど、親が持つ子供への大きな責務のひとつは『子供に多様な機会を与えてあげること』だと思います。

 11歳になる我が愚息にも、いろいろとやらせてきました。
 でも、どうも長続きしないんです。それはまあ、小さいうちはいろんな経験をするのが重要だから、途中でやめちゃうことが必ずしも悪いこと、とは限りませんが、あまりにも淡白すぎるんじゃないかな、と父親としては多少心配です。

 まず、サッカーです。
 彼が幼稚園の頃、放課後にやっているサッカーチームに放り込んでみたんですけど、グラウンドに出て試合中にいきなり手でボールを触ったりした挙句、つまるところ『サッカーの何たるか』も理解することもせず、一日で辞めました。

 その次は、野球です。
 これは小学校低学年のときに彼の所属する小学校の野球チームに入れようととわざわざ休日に早起きして連れて行きました。大人の皆さんが親切に指導してくれたんですけど、これも興味がないようで、一日で辞めちゃいました。

 それから、これはさい君の方針でそろばん塾に通わせました。
 これは、一日とは言わず続いたんですけど、後述するある理由を強硬に息子が主張して、それに親が折れて、数ヶ月で退塾しました。
 そういうわけで、息子が継続しているのは断続的に入退会を繰り返している水泳と、学習塾(これも3つ目ですけど)のみです。
 

 さて、そろばん塾の退会ですが、その理由は、

 「そろばんのせんせいの口がくさくて、耐えられないから、どうしても、どうしても、やめさせてくれ。」

 というものでした。
 本当です。(応凰塾の先生、ごめんなさい。)

 通い始めた当初は、帰宅するたびに、
 「おう、フジ、どうだった、そろばんは?」
 と聞くと、そのたびに、
 「せんせいの口がくさかった。」
 と言っていて、なんだこいつは、もっと建設的な、そろばんそのものに対する感想とかないのか、しょうがない奴だなあ、と聞き流していましたが、彼のその主張は一回で終わるどころか、毎回通うたびに繰り返され、しかも、切実になっていきました。
 「きょうも、すごくくさかった。」
 などと繰り返し、ついには、
 「だめ、フジ、どうしてもたえられないから、お願いだから、そろばんをやめさせてほしい。」
 と、たいそう悲哀に満ちた表情で『懇願』するまでになりました。
 『そろばんを習うこと』そのものには嫌悪感などは感じていない様子で『本当に先生の口臭にまいっている』ようなんです。
 最初はあまり真剣に相手にしなかった僕とさい君も、あまりに息子が真剣に、それこそ全身全霊を込めて祈るように頼むので、最後にはとうとう折れて『せんせいの、口がくさいから。』という理由のみ、をもって、そろばん塾は退会することになりました。
 こんなことあり得るのか、意外に繊細な奴だなあ、そんなことで生活の仕方をいちいち変えていたら、将来大人になって社会に出たとき苦労するぞ、ま、しょうがないか、ということでこの件は一区切りつきました(応凰塾の先生、本当にごめんなさい。でも息子がそう言って譲らないんです。)。

 ところで、先日のことです。
 会社から帰宅した僕が、着替えて手洗いうがいを終えて、何気なく息子の近くに言ったら、突然彼が顔を顰めて言いました。
 「パパ、くちがくさい!」
 え??
 「ほんとか?どれくらい、臭い?」
 「アンビリーバボーに、臭い!」
 「!!?」

 ええ、なんだそら、本当かよ、こっちこそ、信じられないぞ。

 「臭いって、どんなにおいなんだよ。」

 ううん、口臭がする人って、自覚がない、というけど、俺もそうなのかな・・・・、でも俺に限って・・・、それにだいたいこいつは、他人の口臭に敏感すぎるんだろ、だから、そろばんも辞めたんだな。
 俺の『口臭』もたいしたことはないはず・・・。
 と、懐疑的に思いつつ投げた父親の質問に対して、息子が真剣な顔で返した答えは予想を遥かに超えたレトリックを伴っていました。
 即ち、息子は、真剣な表情でこう言ったのです。

 「あのね、ザリガニを飼っているすいそう、みたいなにおい。」

 ・・・・ザ、ザリガニを飼っているすいそお????
 
 筆者の名誉のために申し上げておきますが、僕はそれなりに歯のケアはしています。
 夜、歯を磨くときは、まず普通の歯ブラシで磨き、次に、電動歯ブラシで磨いて、さらに、最後にモンダミンで口をゆすいでいます。
 さらにもっというと、会社の歯科定期検診では『虫歯も歯茎の沈潜もなく歯周病でもない』と診断されています。
 それなのに・・・・。
 『ザリガニを飼育している水槽みたいな口臭』
 って・・・・(確かに息子は近くの川で自分で捕まえてきたザリガニを飼育してるんですけどね。)。
 これが本当なら、僕の所属する部署は『ザリガニの水槽みたいな臭いのする課』ということになります。
 皆さん、たいへんな思いをして日常を過ごしていることに、それこそ息子が『おねがいだから、やめさせてくれ』と懇願したそろばん塾のような環境にいるけど、みんな社会人だから我慢している、ということに、なってしまいます。

 どうなんでしょう。
 これが事実なら応凰塾の先生に謝罪している場合じゃないです。
 ここは、思い切って、隣に座っている課員に、
 「あの・・・ザリガニがいる水槽みたいな臭い、します?」
 って、聞いたほうがいいんですかね。
 
 ・・・・どうですか、『歯を磨きたくなった』でしょ?
 僕もそうなので、現在16時40分で、別に食事のあとでもないですが、今から歯磨きに行ってきます。

=== 終わり ===



 
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ありがとうございます!!!

コメントありがとうございます。お互い、歯は大切にしましょう。俗に『ハメマラ』と言って、男性に限ってですが、その順番で悪くなるそうです。私は男性なので留意します。

No title

うん、確かに歯を磨きたくなった。
プロフィール

緑 慧太

Author:緑 慧太
好きな言葉:『終身雇用』
座右の銘 :『負けるが勝ち』

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