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仕事ごっこ。2

 『巨乳みほちゃん(24歳)入店しました、の謎。』に関しては前回で一段落するつもりだったんですけど、脱稿した後、まつしまみこさんや、こじまくんと会話を重ねたり、いろいろ調べたりするうちに(ええと、別に、まつしまみこさんや、こじまくんが、その方面のエキスパートである、ということではありません。たまたま、ご反応いただいたので、彼らと雑談的に一般論として会話をした、ということであります。)、僕の推測に深みが増してきてしまったので、今回は前回の続きです。

 いや、反省してます。
 『夜郎自大』とはまさに僕のことです。猛省しております。

 まつしまみこさんや、こじまくんと会話をするうちに、少し気になって僕は軽い気持ちで『泡洗体』とインプットしてネットで検索してみました。
 『だいたいがそんな面妖な言葉、日本語として存在するのかよ。』という傲岸不遜な気持ちと共に。
 すると、どうでしょう、驚くなかれ『泡洗体』は、50万件(!!)もヒットしたのです。50万件です、50万件!中には『泡泡洗体』なんてご丁寧にも『泡』を連発したサイトもあります。
 これは『ほうほうせんたい』と読むんでしょうか、それとも『あわほうせんたい』かな、いや『あわあわせんたい』と読んだほうが、なんだか語感的によりサービスの内容に想像を逞しくさせるものがあるかな?いろんな意味で(その、情景的に全身是『あわあわ』だとか、心理的に未体験な快感に『あわあわ』するとか、経済的に会計のとき驚いて『あわあわ』するとか、まあ、いろいろです。)『あわあわ』してしまいそうだし・・・。
 その多くは『エステ店』のウエブサイトでした。どうも『エステ界』では、ごく普通の言葉のようなんです。
 僕は自身の浅学を大いに恥じました。恥じると共に、さらに興味が喚起され、その『泡洗体』で検索されてきた、『エステ店』のサイトをいくつかクリックしてみました。
 そして、仰天しました。
 なぜなら、そのいくつかの『エステ店』は『サジタリウス』の『巨乳みほちゃん(24歳)入店しました。』という文言を遥かに凌駕する扇情的な内容だったからです。
 すなわち、ある店のサイトでは『セラピスト紹介』とあり(飽くまで『エステ』なので『マッサージ嬢』などではなく『セラピスト』なわけです。)、まことにセクシーな衣装、官能的なポーズ、で若い女性達が紹介されているだけではなく、各人のスリーサイズが記され、さらに、念の入ったことに、全員バストの記述の後にはカップサイズまで記されてるじゃないですか!
 『えみ159㎝ W89(D)W57H87』
 というように。そして、これまた奇怪なことに、申し合わせたようにそれらいくつかの店のサイトには、『当店では性風俗的なサービスは一切行っていません。』と、はっきりと、しかし、意識して留意しなければ見逃してしまうほど、その他の情報に埋没するように小さく書き込まれています。

 ふーむ、これは一体どういうことなんだろう?

 僕が不思議に思っていた『サジタリウス現象』はどうやら、エステ界では当たり前のもののようです。もっと探ってみましょう。
 おお、さらに過激なエステ店のサイトに到達してしまったではないですか!
 その『エステ店』は例によって『性風俗的なサービスはしていません。』と断ってあるんですが、『店内施術写真』とあるページに(そこは有り様は『エステ店』なので『サービス内容』ではなく『施術内容』なんですね、これにも妙に感心しちゃいました。)、いろいろな『施術』が写真入りで紹介されているんですけど(『施術』しているのは、妖艶な衣装のままの若い女性ですが、施術されている人も、何故か女性です。この辺りも『性風俗的なサービスは行っていません。』という主張を敷衍しているように見受けられます。でもWEBの内容を見ると、とても女性客が来店するような場所には見えませんけどね。まあ、来店する、しない、はともかく、猛々しい毛むくじゃらの男性に『施術』している写真を見せられるよりはいいです。)、ある『施術写真』を見た僕は、瞠目しました。
 そこには、『アカスリ・泡洗体』(出ましたね。)などと共に、『密着マッサージ』とあり、仰向けで下着だけになっている客に見立てた女性に、肌も露な『セラピスト』が横たわってやや斜めに構えながら、そのたわわな(にしか見えません。)胸を客の背中に押し付け、全身を重ねて、まさにその体を『密着』させている写真があるではないですか!

 密着マッサージ!!!

 写真の説明には、『・・お客様に寄り添うように密着しながらマッサージいたします。セラピストの甘い香を感じながら至福のひとときを・・・・日常生活では体験できないシチュエーションが心を元気にさせてくれます。』とあります。『密着マッサージ』の写真は他にも2枚アップされていて、そのうちの一枚は、なんと『セラピスト』がうつ伏せの客に仰向けに重なり(つまり、背中同士を合わせているわけです。)、器用にも、と言いましょうか、ご苦労にも、と言いましょうか、右手で客の左下腿をご自分の体の右側に引き上げ、その体勢で、ーつまり天井を向いたままの状態で、ー彼女は客の足の裏をマッサージしています!
 確かに、まがう事なき『日常生活では体験できないシチュエーション』です。なるほど、『密着』しているのは間違いありません。でも何だってそんな無理矢理な態勢での『密着』をしなければならないんでしょうか。
 僕は、思わず、きょろきょろとあたりを見回してしまいました。なぜって、僕は例によって、そういう方面にアクセスできないはずの会社のパソコンで、

 『まつしまみこさんやこじまくんと会話』→『泡洗体』を検索→『某エステ店のサイトへ』→『密着に到達』

してしまった、からなので『施術・密着マッサージ』の写真に見入っているところを上司や同僚に(僕は部下はいません。)見られたのではないか、と危惧したわけです。

 みっちゃく・・・・・・・・。

 これと比べたらサジタリウスの『巨乳みほちゃん(24歳)・・・』など可愛いもんです。
 どういうことなんだろう、これは・・・?僕の疑問はさらに深まります。
 そこで、僕は、
 「ううむ、これは、やはり、東大立目立の『サジタリウス』も『密着』店も、かなりの高い可能性で『別の方面屋さん』に違いない。」
 という仮定をもとに、いろいろと調べ始めました。

 その調査(『調査』という言葉を使う程のことでもないような気がしますが、他に言葉が見当たらないので。)の過程で、ある似たような事象について興味深い解釈に当たったので、備忘を兼ねて、ここで記しておきたいと思います。
 それは、僕が『実際のサービス内容と建前』の好例として『ソープランドと売春防止法』について、まず調べてみたからです(『好例』なのかな?)。
 なぜそんなことをしたのかというと、以前、ちらりと『ソープランド個室内で行われている行為は、実は客と女性との偶然の自由恋愛によるもの、と看做されているから売春にはあたらないので検挙されない』と聞いたことがあったからです。
 本当ならすごい発想だよな、と以前から僕は思っていました。まさに大人の法解釈です。
 ソープランドで働く女性は、一日に何回も、それもわずかな時間のうちに客と恋愛に落ち、それで恋愛に落ちると漏れなく毎回『抜き差しならぬ関係』までいっちゃうんであります。僕は、それが本当なら、と、その法解釈の常識からの超越ぶりには敬意を払いつつも、この構図を解明できれば、それが『密着はするが性風俗的サービスをしないと主張するエステ店』にも同系統の思考方法として敷衍できるのでは?と睨んだんです。

 まずソープランドの方に関して、結論から述べましょう。
 『自由恋愛だから見逃されている』というのは通説としてはかなり流布してはいるものの、どうも僕の調査から導き出された結果としては、誤解と見受けられます。
 やっぱりあれは『売春』のようなんです。
 それはそうですよね。毎回何度も恋愛しては、その都度ことに及ぶなんて、やってらんないです。

 枝葉末節を省いて簡潔にいうと、売春は大きく『管理売春』と『単純売春』の二種類に定義されます。法律上の定義では両方共『売春』です。けれども日本の『売春防止法』という法律(一般に『売春禁止法』などといわれることがありますが、そういう法律はありません。売春防止法が正しい法律名です。)は、売春そのものを禁止しているのではなく、『売春を助長する行為を禁止している』んですね。
 つまり、『管理売春』とは身柄を拘束し売春を強制すること(人身売買のように)、で『単純売春』とは拘束を受けずに自らの意志で客と交渉し売春すること、らしいです。そして『管理売春』は明らかに売春を助長する行為なので、これを違法とし、罰則もあるんですけど、『単純売春』は売春は売春なんだけれども刑事罰の対象とはならない、のだそうです。
 ソープランドの浴室内で行われているプレイは『単純売春』だから、罰則は無い、ということになります。つまり、ソープランドの施設側(経営者側ですね。)は『浴室の準備と、入浴を補助する女性従業員の手配はしますが、あとはお好きなように、いやいやそこは皆まで言わさないでくださいよ。うちは管理売春をしているわけではないので。』ということのようです。それゆえ、ソープランドの料金が、多くは『入浴料』(施設側、つまり運営者側に払うお金)と『サービス料』(女性従業員のサービスに払うお金、つまり、単純売春への対価を含む。)との二本立てになっており、それを支えていたのが上述のような法解釈だったわけです。
 だから、ソープランドに行って、入浴料のみ払って、文字通り入浴だけをして帰って来ても構わないんですね。
 世の女性は本ブログを機会に、男性が『ソープランドに行った』からと言って、『いやいや、ちょっと高い銭湯に入ってきたんである』とその人が頑迷に主張したとしても、あながち否定はできない、ということを理解しましょう。

 脱線が長くなりました。
 ここで、本題の『サジタリウス・泡洗体』問題に戻ります。
果たして、この問題も今のところ僕が到達した結論からいうと、上述の『ソープランドと売春防止法の関係』に近いものがあるようです。
 すなわち、下記のような関係が導き出されました。

 *風俗店(いわゆるファッションヘルス)
  -管轄法律は、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風適法)
  -公安委員会への届出が必要
  -営業は午前1時まで

 *エステ店
  -保健所からの営業許可が必要
  -営業は24時間でも可

 つまり、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風適法)と公安員委員会によって縛られたくない、けど『実態は別の方面屋さん』として集客したい、と考えた場合、『エステ店』として『保健所の許可を取り』、『時に巨乳のセラピスト』が、『24時間営業』していまして『背中と背中との密着』も含めていろいろな『施術』をするけれども、店としては対保健所の手前、『性風俗的なサービスは一切しておりません!』となるわけです。
 それで例えば『甘い香りの密着マッサージ』の結果『お客さんとセラピスト』の間で、感情が高まり『思わず』あれよあれよといううちに、いろんなプレイにお互い合意のもとで及んでしまい、『そういうことをしてくれたセラピストに好意としていくばくかのチップを渡す』ことには『エステ店』であるところの店側は一切関知しませんよ、ということらしい、というのが、僕が今のところ辿り着いている結論です。

 だから、サジタリウスも午前三時までの営業だったので、サジタリウスは『ファッションヘルス』ではなく、保健所の許可を受けた『エステ店』であるけれども、しかし店内では『実際には客と巨乳ゆみちゃんとの間の交渉によっては別の方面のサービスは行われていると判断してあげる』のが、『*当店は風俗店ではありません』というサジタリウスのメッセージの『行間を読んで頂戴ね。』という意を汲んであげる正しい理解、というべきでしょう。
 だって、肌も露な妖艶な女性に『あわあわ』されたうえに『日常生活では体験できないようなシチュエーション』で『密着』までされて、かつ『甘い香りを楽しみながら心を元気に』された挙句、それでもって『はい、おしまいっ!!』って解放されてもなあ、というのが、サイトを見て期待を胸に来店した客の人情というものではないでしょうか?
 ちなみに、『エステ 密着 泡洗体』で検索したら、65,300件もヒットしました。

 ま、本当のところは、
(ソープランドと違い、料金体系もよくわかりませんし。だって、それならWEBにある料金-つまりこれがソープランドでいうところの『入浴料』なら-それ以外に料金がかかりますよ、ってことじゃないですか。あるいは、もっと穿った見方をすると、『妖艶なコスチューム』だの、ーいや、それらしい雰囲気のサイトに誘導されている時点で、そのことはもう始まっているのかもー、だの『密着』だの『泡泡洗体』だの、で散々客を発情させておいて『何をおっしゃいますやら、サイトでもお断りしておりますように、当店ではそのようなサービスはしてはいけないんです。いえいえ、いえいえ、できません!』とサイトの文言と、ここという時の女性、がタッグを組み、欲情におさまりのつかなくなった客の足元を見て、オプショナルな料金であるところの『別方面のサービス料金』を吊り上げよう、という巧妙なマーケティング戦略かもしれません。もしくは、もっとシンプルに、そこはサイトにある値段が『全部込み込みです』なのかな?)
来店してみないとわかりませんけどね。

 でもここまで僕ごときが『解明』できるのであれば、当局(この場合は公安委員会と保健所かな?)だって本気になればわかりそうなものだけどな。

 以前、ビートたけしさんだったと思うんですけど、
 「憲法第九条と自衛隊との関係って、言ってみりゃあ、売春防止法とソープランドみたいなもんだ。」
 とテレビで言われているのを見て、
 「ううむ、至言だ。」
 と感心した覚えがありますが、『風適法とサジタリウスや密着との関係』も、そういうことなんでしょうか?
 おっと、肝心の『泡洗体』ですが、要は体を泡だらけにして、あるいは泡泡だらけにして『全身くまなく』(そう、『くまなく』ですぞ。)汚れを落として『すっきり』できる『施術』のようです。

 それから、これも今回勉強したことなんですけど『ファッションヘルス』というのは和製英語だそうです。外国人に言ってもたぶん通じません。
 注意しましょう。

===終わり===
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緑 慧太

Author:緑 慧太
好きな言葉:『終身雇用』
座右の銘 :『負けるが勝ち』

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