スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Baskin Robbins.

 巷間よく言われることのひとつに、
 『男女は結婚して夫婦になってみて初めてわかることがある。』
 という言葉があります。

 僕のうちは国際結婚進行中なんですけど、その事実を知っている他人様から、
 「おまえは一体、うちでは晩御飯には何料理を食しておるのか?」
 というご質問を頻繁にいただきます。
 そういうときの僕の返答は、
 『食卓についてみないとわかんないです。』
 で、あります。
 つまり、原則『多国籍』です。

 僕も、その種の質問を受けるたびに、改めて反芻してみるんですけど、さい君の国の料理のことも多々あるし、彼女は国籍はともかく人種的には中国系なので『南半球風中華料理』のこともあるし、さい君が日本にきてから覚えた一般的な日本料理のこともあるし、例えば、蕎麦とか、そうめんとか、カレーライスとか、ですね、日本のカレーはよその国では食べられないですから、そういう意味では日本料理の範疇にある、と僕は思います。実際、さい君の国にもカレーはありますけど、かなり料理方法も味も違いますから。もちろん、さい君の国のカレーが食卓に上ることもあります。あるいは、稀に、彼女が日本語学校の友人からもらってきた第三国の料理がおかずになることもあります。
 思うに、僕が、その種の質問をうけるたびに、言われて見ると何かな?と自問する、というところを見ると、これは、『外国人が奥さんになってくれたけど、普段食生活では特にストレスは感じていない』ということの裏返しだと思います。だって、もし、普段そのことで不満を感じていれば、『おまえ家では何食ってるんだ?』といわれたら、『聞いてくださいよ、それがですね!・・・』という反応になるからだと思うからです。質問を受けて、そういえば俺って何を食べているんだろう?とわざわざ考える、ということはありがたいことに、食生活においては支障なく毎日を過ごしていることの証左でしょう。これは、僕が『わりと(わりとです、わりと。)何でも食べる人である』ということと、さい君の料理が僕の口にあっている、ということが、主な理由だと思われます。

 ただし、そこは、やはり、国際結婚なので『それなりの事情』はあったし、今でもあります。
 例えば、さい君が日本料理を覚える過程では、やっぱり『失敗作』もあったし、-初めてさい君が肉じゃがを作って食卓に持ってきたときには、それこそカレーに似た、違う料理かと思いました。だって、お椀から溢れんばかりの『スープ』の中にじゃがいもだの、にんじんだのが入っていたからです。-、一方さい君の国の料理でもまれに僕の口に合わないわものもありました。
 そういう試行錯誤を経て、混血児の息子を含めて、現在の円満な我が家の食卓があるわけです。でも、僕は、想像でしか言えないけれど、そういう『一緒に住んでみてからの、お互いの食文化の摺り合わせ』というのは、たとえ日本文化共有者同士の結婚でも大なり小なりあるのではないでしょうか?
 ただし、我が家の場合、僕らにとっては全然問題はないけれど、これは普通の日本人同士の家庭ではまずないだろうな、もし、あっても人によってはちょっと諍いの元になったりするんじゃないかしらん?という献立が稀にあります。

 そのうちのひとつの晩御飯のメニューが、

 ・ごはん。
 ・おかず
  『ケンタッキーフライドチキン』。
 ・以上。

 というものです。
 我が家においては、この献立は問題がないので、そういうときがあっても、僕も息子も、
 「いっただきゃあーす。」
 といつものように食していますが、こういうのはちょっと普通の日本の家庭ではみられないんじゃないでしょうか?
 もちろん、かくいう僕も結婚するまでは、こういう晩御飯に遭遇したことは一度もありません。だから、僕にとっても最初から、全く抵抗がなかったわけではありません。
 普通の日本の家庭にとっては、これはある種の暴挙ともいえるでしょう。こんなメニューが何の前ぶれもなく供されたらご主人やお子さんから、『手抜きだ』とか『ケンタッキーフライドチキンで、しろめしを食えっていうのかよ!』なあんて文句が噴出して、ひどいときは家庭内争議の原因になるではないかしらん?
 なんで斯様なある種面妖とも言える献立が、我が家ではすんなり許容されるのか、というと、これは、さい君のためにやや弁護が必要になります。

 恥かしながら僕は、ある時期まで日本人は世界で一番、米好きな民族だと思っていました。
 しかし、世界は広いです。さい君の国に駐在した僕は、その考えを改めざるを得ませんでした。
 実は、彼女の国のひとたちには、『ものすごく米に執着する国民性』があり、その証拠に少なくとも僕が住んでいたときには、いわゆるファストフードのチェーン店にも『ライス』というメニューがあったんです。そうしないと客が確保できないんですね。マクドナルドにも、ウエンディ-ズにも、ケンタッキーフライドチキンにも、『白い飯』があるんです。
 本当です。
 ちなみに、僕は、その事実を知った当時、心底驚いて、
 「日本人もいい加減米好きだけど、日本のケンタッキーではご飯は売ってないよ。」
 と現地の知人に話したら、逆に、日本を含めての海外渡航経験豊富なその人に(さい君ではないです)、
 「ええっ?本当!?」
 と驚愕されてしまいました。
 だから、さい君にとっては、『ケンタッキーフライドチキンをおかずに、しろめしを食べる』というのは当たり前のことなんです。
 まあ、言ってみれば『晩御飯のおかずに、鳥のから揚げをお惣菜として調達した先が、今日はケンタッキーフライドチキンだった。』というくらいの感触です。(真剣に問い詰めてみたことはないけど、たぶん、あってます。)
 つまり、唐突に僕のさい君が生きることに自暴自棄になった、とか、ひどい夫婦喧嘩の挙句の報復に出て、ケンタッキーフライドチキンにしろめしで、晩御飯をすませた、とかいうことではないんですね。
 それなりの、『文化的背景』があるわけです。

 尚、この、
 ・ごはん。
 ・おかず
  『ケンタッキーフライドチキン』。
 ・以上。

 という献立が、我が家の食卓にのぼる危険性、もとい、可能性、が高いのは、毎月28日の日です。なぜなら、日本のケンタッキーフライドチキンでは、毎月28日を『にわとりの日』としていて、なんとかパックを安売りしているからです(ケンタッキーフライドチキンの関係者の方へ、いい加減な言い方でごめんなさい。)。
 蛇足ながら(というのはちょっと失礼ですが)、サーティワンアイスクリームというアイスクリームのチェーン店では、毎月31日を『サーティワンの日』として、これも詳細は知りませんが(Baskin Robbins関係者の方、これまた、すみません。)、特典があります。
 日本人の旦那は、ケンタッキーフライドチキンの『にわとりの日』も、アイスクリームの『サーティワンの日』も、さい君と結婚するまで、全く知りませんでした。
 自称『けち』、その正体たるや実は『けち』、な外国人妻が、日本に住み始めて開拓し、日本人の夫に提供してくれた情報なんであります。

 この28日にケンタッキーフライドチキンでなんたらが安い(ますます言い方がぞんざいになり、失敬します。)、31日はサーティワンがお得だ、という事実は、僕にとっては、

 『男女は結婚して夫婦になってみて初めてわかることがある。』

 ということの一例でありました。
 ちょっと『一般的な例』ではないかもしれませんけど・・。

===終わり===
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

そうなんですよ!

> 中央線特快様 いつもありがとうございます。そうなんですよ。マクドナルドにもあったんです。ご推測のように、筆者の知る範囲でも、さすがに『ハンバーガーとライス』を食べている人はあまりいなかったように思います。やはりチキンナゲット類などと一緒だったかと。ちなみに私の記憶の範囲では、『メニューへのライス導入』はマクドナルドが一番遅かったように覚えています。他のファストフードがライスをメニューに入れているのに、おおマクドナルドだけにマニュアル通りに現地の食文化に迎合しないつもりだな、と思っていたら、あるときからライスが導入されていました。さすがにマーケティング上看過できなかったとみえます。

No title

私もKFCと白飯はおそらく受け入れますね。良いです。
それにしてもかの国のマックに白飯があるとはオドロキです。
何をオカズにたべるんだろう。ナゲット?

No title

URLはケンタッキーです
マクドナルドもケンタッキーも
チキンにはグレイビーソース(和製英語)のようです
プロフィール

緑 慧太

Author:緑 慧太
好きな言葉:『終身雇用』
座右の銘 :『負けるが勝ち』

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
フリーエリア
にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
にほんブログ村
フリーエリア
フリーエリア

人気ブログランキングへ
検索フォーム
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。